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ミレトスのタレスについて

「万物の根源は水である」

の人

 

BC624?~546?

 

ギリシアの植民地ミレトスにうまれた自然哲学の創始者。

ギリシア七賢人の一人で、アリストテレスによって

「哲学の創始者」と呼ばれました。

 

タレス自身が残した著作は残っておらない。

政治や気象、治水工事、公開海術、幾何学などの分野で活躍。

天文学にも通じ、BC538年の日食を予知した。

 

<逸話>

・好天を予測してオリーブを絞る機械を買い占め、高値で貸して大儲けした。

・天体観測に夢中になって井戸に落ちてしまう。近くにいた老婆に

「空は見えても、足元は見えないのですね」と笑われる

・橋のない川を目の前に進軍するのに困っていたところ、上流に深い水路を掘って

川の流れを迂回させて、軍が通れる道を作った

 

<名言>

○汝自身を知れ

 

○人生で最も難しいことは、自分自身を知ることだ

 

○すべてのものは神に満ちている

 

○時間はすべてのものの中で最も賢明だ。それはすべてを明らかにするからである

 

○他人のせいにするようなことは避けなさい

 

○希望は万人に共通する唯一の善であり、他に何も持たない者は、なお希望を持つ

 

○神よりも古いものはない、なぜなら神は一度も創造されたことがないからだ

 

○最も強いのは必要性であり、それは万物を支配している

 

自然哲学

自然の本性を合理的(ロゴス)に探究しようとする哲学。

これ以前は自然は神々によって作られたと信じられていました。人々は神話(ミュトス)から

世界の成り立ちを学んでいました。やがて農耕技術や医療技術の進歩で人口が増えたり、

移動技術や加工技術の進歩で異文化交流が増えました。すると地域により神話が違うことがわかりました。

そこで誰もが納得する自然の根源を考えようという発想になったわけです。これが自然哲学の始まりです。

タレスは万物の根源(アルケー)は水であると主張しました。

 

ギリシア七賢人

BC620~BC550に賢いとよばれた古代ギリシアの人のこと。メンバーは古代書物においてバラバラです。

プラトンのプロタゴラスの中で挙げられた人物は

・アテナイのソロン

・ミレトスのタレス

・スパルタのキロン

・プリエネのビアス

・リンドスのクレオブロス

・ミュティレネのピッタコス

・ケナイのミュソン

 

万物の根源(アルケー)

考える人によりアルケーはまちまちです。

タレスは水だといい、アナクシマンドロスは無限なるものといい

アナクシメネスは空気であるといい、デモクトリスは原子といい

ピタゴラスは数といいました。

なにがアルケーなのかは重要ではなく、神話から学ぶのではなく、自然から学ぶ姿勢の

変化が大事です。

 

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