この記事で紹介するトラブルシュートは下記の場合に該当する場合に
役に立つ可能性があります。
- 今まではNASを使用することができていたが、windows update後にNASに繋がらなくなった
Fall Creators Update(1709)で、匿名承認がデフォルトでは無効になったとあります。
↓ソース
Guest access in SMB2 disabled by default in windows
簡単な表現で記述すると
「パスワードのかかっていないNASに初期設定ではアクセスができなくなった」
ということです。
このトラブルシュートでは、パスワードのかかっていないNASにもアクセスできるように
設定するという方法を示します。
この設定は、windowsのレジストリと編集する必要があります。操作には少々注意が
必要です。
間違った編集をしてしまうとwindowsが起動しないということが起きることもあります。
そこで、この編集をしてしまうバッチファイルを用意しました。
ただし、バッチファイルは自己責任で利用してください。
1.下記のファイルをダウンロード
2.ダウンロードしたファイルをShiftキーを押しながら右クリックし、
管理者として実行(A)をクリックします。
(IDとパスワードを要求されたら管理権限のあるIDとパスワードを
入力してください。)
3.念のためPCを再起動する
作業は以上となります。
ここからはおまけです。
バッチファイルの内容ですが、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters
のAllowInsecureGuestAuthのデータを1(有効)にするという内容です。
手動でレジストリを変更する手順も記述しておきます。
1.レジストリエディタを開く
・windowsキーを押しながら「R」キーを押します。
・名前に「regedit」と入力し、エンターキーを押します。
2.レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parametersまで開く
・エディタの左の画面のフォルダーのようなものを下の順番で開いていきます。
HKEY_LOCAL_MACHINE
↓
SYSTEM
↓
CurrentControlSet
↓
Services
↓
LanmanWorkstation
↓
Parameters
3.データを編集
・右の画面のAllowInsecureGuestAuthをダブルクリック
・値のデータに「1」を入力
・OKをクリック
・PCを再起動
まとめ
本来、NASにユーザーパスワードをかけるのがセキュリティ的には好ましいですが、
状況によっては、パスワードなしの運用からパスワードを掛けるのが現実的に難しい場合が
あります。今回は、回避策的な位置づけでこのトラブルシュートを紹介させていただきました。